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われて砕けて―源実朝に寄せて

2008/08/24 23:17 

われて砕けて―源実朝に寄せてわれて砕けて―源実朝に寄せて
(2005/04)
石川 逸子

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源家の将軍でありながら、現代でも人々をひきつける和歌を詠んだ源実朝。冷厳な政治の世界に翻弄され苦悩した実朝の生涯をたどる。

実朝に興味を持ってまだ日の浅い私としては本書は文章が丁寧で、その時代背景や人物像がわかりやすくて読みやすいと感じました。
そしてなにより細かく出典を記してくれるのがまた嬉しい。

なんか読んでいくうちに切ないやら悲しいやら…。
もう少し幕府が安定した時代だったら好い将軍になったかも、と思ってしまう。
学生時代に授業で習った‘いざ鎌倉’や‘一所懸命’もこうなると両刃だなぁと感じました。
なまじ土地を増やそうと懸命になり過ぎると、戦が起こることを待つようになるというか。
権力が北条家に偏り過ぎてたり、御家人の権力争いやそれによって起きる乱も多すぎて、つくづく頼朝の死が早過ぎたように感じます。
頼朝のように楔になる将軍がまだ必要だった…。

武勇を尊ぶ御家人からしたら軟弱に感じるのかもしれませんが、思い遣りがあり文化的な性格の実朝の横死後に出家した御家人の多さをみると、なんだかんだで慕われてたんだと私まで嬉しくなりました。
実朝の和歌などをみると、都の歌人たちとは違った、素直さや優しさが伝わってきます。
特に「大海の磯もとどろに寄する波われてくだけて裂けて散るかも」は波の音や磯の香り、波の飛沫など即座に思い浮かぶ、大好きな歌です。

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