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大内義隆

2008/08/24 22:39 

大内義隆 (人物叢書)大内義隆 (人物叢書)
(1989/09)
福尾 猛市郎

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戦国武将中たぐい稀れなる文化愛好者であり、高い教養と、貿易による富力とによって、当時比類なき「山口王国」を築き上げながら、ついに謀臣の叛逆にあって非業な最後をとげた大内義隆。本書はこの文事を愛しながらも武備を怠ったその運命を描いた異色ある伝記で、悲劇の顛末に至っては読者をしてひとしおの感慨を抱かしめずにはおかない。

なぜかある日突然、大内義興に興味を持った私。
ところがこの方に関する本ってなかなかなくって、Amazonで探したりしたんですが、やっぱりない。

それじゃ息子の大内義隆はどうだろう、と検索して見つけたのが本書です。
家系、内政、外交、貿易、軍事とけっこう突っ込んで書かれていてます。
‘毛利氏と関係があった’、‘陶隆房の反乱にて没した’など一般的なことしか知らない大内氏初心者の私には少し難しくもあったのですが、本書はずいぶんと勉強になりました。

個人的に肝心な義興のことは、本書メインの義隆の父上ということでなかなか詳しく書かれていました。
だけど読み終わった頃にはもうすっかり「義隆さまぁ~(泣)」って状態でした(^^;
なんとなく今まで私の中の義隆のイメージって、「貴族的趣味に溺れて、家臣に見限られた大名」だったんです。(いや、まぁ、実際その通りっちゃそうなんだけど…;)
でも読み終わった後、思いっきり好感アップ(笑)
文武両道で教養深くて、古きを尊び新しきを学ぶ、外来文化にも関心が高い勉強家。
出雲出兵で大敗を喫して以来、戦を倦厭しちゃうのですが、それまでは決して戦国大名に恥じない武将です。
確かにそれは動乱続きの時流が読めず、戦国大名とすれば結果的に失格となんだろうとは思います。
けど血生臭い戦が嫌になっちゃって、文化的なことに耽ってしまう気持ちもわからんでもない。
本書は小説でもないし、著者が調べ上げた事実を淡々と文章にしているだけなのに、陶の反乱軍が押し寄せて、大寧寺に落ち延びるくだりは読んでて世の中の無常さに切なくなりました。

山口に下向していた都の貴族たちも一緒に殺されてたりして、描写は淡々としてるんですがちょっとゾっとしました。
このとき前左大臣三条公頼も山口に在って、落ち延びる途中に反乱軍に見つかり、打ち殺されてます。この方は武田信玄のご正室・三条夫人のお父上で、甲斐にいて彼女はどんなにか心を痛めただろうと思うとそれもまた悲しいのです(T_T)

辞世の句は焼けてしまったとかで行方不明なのがまた切ない!
「多々良記」(多々良は大内氏の本姓)などには「うつ人も うたるる人も もろともに」云々が残ってますが著者曰く、後世の偽作ということです。

また毛利氏は近年に至るまで、義隆公の法要を催していたそうです。

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